2010年 06月 24日 ( 1 )

AF測距点

 故あって古い撮影データを見返している。2008年の12月にNikonD700を導入する前、僕はCanon40Dと20Dで屋久島を撮影していた。

 今回撮影データを見返す中で、カメラの違いによる写真の変化を明確に確認した。その一番大きなものがAF測距点によるものだった。

 Cnon機にはAF測距点が9点しか無かった。APS-Cのファインダは見辛く、どうしてもAFに頼り勝ちになっていたので、手持ちの場合はAFロックをうまく併用していたが、それでもとっさの時とか、三脚使用の時には、どうしても中央の測距点に頼ってしまうことが多かった。

 そのためか、Canon機時代の撮影データには中央にピントを持って行った作例が多かった。主要被写体を中央に配した、いわゆる日の丸構図も多い。

 日の丸構図については、一律に「素人写真」と切り捨ててしまう向きもあるようだが、僕はそのようには考えない。主要被写体を中央に持ってくる構図というのは、逆に言えばそれだけ力強い画面構成ということになり、奏功することもある。あくまで撮影者の意図に適っているかどうか?が問われることなので、ケースバイケースで、自動的に日の丸構図を断じてしまうことは危険だと考えている。

 しかし、今回過去の作例を見返すなかで、そうした撮影者の意図に反して、カメラの制約から日の丸構図で撮ってしまった写真を幾つか自分で確認した。そして、カメラがD700になって以降はAF測距点による制約から解放されたために、構図に柔軟性が出てきたことが、傾向として明確に見てとれた。

 つまり、カメラの性能によって撮影スタイルが明確に変化していたのだ。Canon機時代、気持ちの中では構図をどちらかに振りたい欲求があっても、それが適わない現実があった。特に動物などの動きモノを撮影する場合はそれが顕著で、一番ピント精度の高い中央のAF測距点を使うと、それはどうしても日の丸構図になってしまっていたのだ。

 またAPS-CのCanon機とFXのNikon機というフォーマットの違いも大きかったと思う。Canon機はAF性能に自信があるためか、ファインダーがあまり良くない。手動によるピント合わせに難があるため、どうしてもAFに頼ってしまうという現実があった。特に僕は視力に問題を抱えており、眼鏡使用のため、ピント合わせはAFを使うことが多いのだ。

 カメラを変えることで写真が変わる。これはやはりその通りだと思う。できうることならば、性能の良いカメラを使いたいものだが、いまのところそうしたものはレンズも含めて高価で重量もかさむ傾向にある。入手できたとしても現場に持ち出すことができなければ、本末転倒である。安価で軽量で高性能な機材というのが出来てくれると良いのだが、世の中なかなかそのようにうまくはいかない。

追記 APS-CのCanon機のファインダーについてあまり良くないと書いたが、EOS 7Dについては店頭でチェックしてみたら、劇的に改善していた。メーカーもやはり1桁機のファインダーについてはそれなりに性能アップして対処しているのだと思って感心したことがある。
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by se-ji0038 | 2010-06-24 23:59 | カメラ