2009年 07月 08日 ( 1 )

Billboard Live FUKUOKA

b0178335_6235079.jpg 8日の晩、Billboard Live FUKUOKAで小曽根真 Featuring No Name Horses のライブを見る。このライブは妻のリクエスト。小曽根真さんは妻の郷里、神戸出身の世界的なスタープレーヤーで妻のCDラックには小曽根さんのCDが全部揃っている(多分)というくらい熱烈なファンなのだ。

 僕はジャズのことはまったく分からない。二十歳前後、六本木のライブハウスへ撮影に通った時期もあるが、それはあくまで撮影が目的で、ジャズそのものについてはまったくの門外漢だった。しかし、結婚以来、小曽根さんの音楽はいつも我が家で掛かっていたので、多少なりとも感化されて、僕もその方面の音には慣れ親しんでいた。そして、いつか二人でライブに行きたいと妻は常々口にしていたのだが、屋久島からライブに行くということは小旅行を意味する。しかし、Billboard Live FUKUOKAが8月で店を閉めてしまうことと、ちょうど時間の取れる時期だったので、思い切って出掛けることにしたのだ。

 朝屋久島を発ってお昼に福岡入り。Nikon福岡SCに立ち寄りカメラのメンテナンスを依頼したりして時間を使い、頃合いの時間にライブハウスへ行った。Billboard Live FUKUOKAは想像していたより大きなハコだった。それにステージが大きい。それもそのはず、No Name HorsesはBig Band、ホーンだけで12本もある。そこにBassとDrumsとPiano、今回特別にPercussionが加わって総勢16名の大所帯だ。

 食事を採りながら開演を待つ。定刻になり、会場の照明がゆっくりと落とされてプレイヤーがステージに上がった。一発目、ガツンと来た。巨大な音のエネルギー砲弾に打ち抜かれた。16名のBig Band、それも12本のホーンセクションの威力というのは凄まじい。No Name Horsesの演奏は、いつもCDで聞いていたのだが、やはりライブ演奏はそれとは一線を画す。妻がライブに拘った訳を納得した。

 しかし、と思う。ステージの間、Pianoの小曽根さんはどちらかと言えばマネージメントに徹していた。小曽根さんがどれほどピアノプレーヤーとして優れていたとしても、12本のホーンセクションと比較してしまえば、音の厚みという点で、物理的にピアノの影は薄くならざる得ない。また16名の大所帯がグルーブ感を持って演奏をしてゆくためには、やはりリーダーのマネージメント力が重要になる。小曽根さんのピアノはプレイヤーとして聴かせるピアノではなく、バンドの方向性を定める、マネージメントのピアノだと感じた。

 妻によれば、Big Bandは小曽根さんの夢だったのだという。これは僕の勝手な想像だが、海外で本物のBig Bandに触れた小曽根さんは、いつか自分でBig Bandをやりたいと思ったのだろう。しかし、そこまでの道のりが険しかったことは想像に難くない。だからこそのマネージメントピアノなのだろうと、僕は勝手に納得した。

 日本国内で、これだけのスタープレイヤーを擁したBig Bandの演奏を聞ける機会は稀有だと思う。屋久島からライブのためだけに福岡まで行くのはちょっと遠かったけど、その価値は十分過ぎるほど感じた8日の晩の演奏だった。
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by se-ji0038 | 2009-07-08 06:22 | 日々