2009年 07月 07日 ( 1 )

自由になるのは大変なのだ

b0178335_329465.jpg 今井純著 自由になるのは大変なのだ―インプロ・マニュアルを読む。

 ある人の縁でこの本を手にとった。得るものがとてもたくさんあった。しかし、そもそもインプロとは何か?

 インプロヴィゼーションとは、演劇、音楽、ダンスなど、創造性に関わるパフォーマンスを即興で行うことである(本文P109より)。

 ここだけ読むと、一般の人には縁遠い話に聞こえるが、良く考えてみれば、人間は誰しも「人生」という舞台を即興で演じながら生きている。そこに台本は無い。インプロゼーションという枠で囲まれた演劇には、ある程度のルール(というか方向付け)が存在し、それに沿って進められてゆくのだが、そこでパフォーマーは自らのパターンに直面する。自らのパターンとは「観念」という言葉に置き換えても良い。またその観念を構成する最も大きな要素は「恐れ」だ。恐れは自らの足を止める。即興演劇は、自らがそこに「気づく」ためのエクササイズとしても機能する。気づきがおこれば、次の展開が開ける。即興演劇を繰り返すことで、自らの足を止めている原因を突き止め、そこから開放されてゆくため「体質」を獲得することが出来る。

 またこの本は、即興演劇という枠の中で、人が自らの足を止めてしまう原因をシステムマチックに解説している。人間というのは、幾つかのパターンに沿って自らの人生を止めているということが、この本を読むと良く分かる。

 そして改めてだが、本のタイトルのとおり「自由になるのは大変なのだ」ということが良く分かる。自由になるということは本当に大変です。
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by se-ji0038 | 2009-07-07 03:45 |