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春の色

 朝目覚めてカーテンを開ける。同じ時間に起きているのに、窓の外の薄暗さに驚く。先日まで長野県で過ごしていたので、そこより相当西になる屋久島は日の出が遅いのだ。

 そんな薄暗さの中、天からは春の柔らな雨が降っている。その雨が、自宅の前にある染井吉野の枝の蕾の膨みに滴って優しく光っていた。その小さな輝きの中に春の色を感じた。

 振り返って北裏の窓から景色を眺めると、窓の前にある杉葉に滴る雨もまた春の色をしていた。

 こんな風に微妙な季節の移り変わりを感じる日本人の感性というのは、民族の血の中に流れているDNAがそうさせるのだろうか?というようなことを想ってみる。でもそれは気のせいではなく、確かに感じたこと。季節が春めいてくるでけで、心が中心の方から嬉しくなってくる。

 そして、午後の陽射しは本当に春そのものだった。先日まで氷点下10度の長野県にいたので、そのギャップは凄まじい。部屋の中は20度あった。日向はもっと温度があっただろう。春だ春。季節の高揚とともに気持ちも沸きたつ。

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 別件。 屋久島写真クラブでは、販売用にポストカードの準備をしています。個性の違う三人が選んだそれぞれ3種類の絵柄。印刷原稿がほぼできて、印刷所に発注を掛けるところです。どんなポストカードが仕上がるか?ご期待ください。

by se-ji0038 | 2012-02-23 23:59 | 日々

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