マネするマーケティング

b0178335_5472957.jpg 岡本史郎著マネするマーケティングを久々に読み出した。

 屋久島へ移住するとき、ビジネス書の類はごっそり整理した。しかし本当に役に立った数冊は未だ手許に残してある。この本もそのうちの一冊。

 いっとき僕はいわゆる「成功法則系」にはまったことがあり、その類の本を読み漁った。キッカケはあるお客さんから「神田正典」氏の著作を紹介されたこと。その本はズバリ「あなたの会社が90日で儲かる!」だった。タイトルからして胡散臭いと一蹴する人もいたが、僕はその後神田氏の著作が出るたびに買い求め、自分のビジネスの中で実践してみた。しかし、思うように成果は上がらなかった。
 
 そしていつしか僕の興味の対象は「本田健」さんへ移ってゆく。そしてそれはちょうど「屋久島」と出合った時期に重なる。ビジネスの成功を意図してビジネス書を読み漁りながら、いつしか僕はビジネスからどんどん離れて行った。そうして「本田健」さんが著作の中で度あるごと書いているように、「成功者は例外なく大好きなことをしている」という言葉に惹かれ、自分の大好きな写真を大好きな屋久島でとことん撮ってみようと思って、僕は屋久島へ移住した。そして脇目も振らずに撮影にまい進し、できたのが「屋久島 (青菁社フォトグラフィックシリーズ)」だった。

 2011年は僕にとって「整理」の年となった。これは意図してそうなったのではなく、結果的にそうなったのだが、階段で言えば踊り場。一度色々なものを脇において、この先の自分の人生プランをもう一度良く練りなおしてみる時期となった。それというのも、僕は写真集出版後の自分の進むべき方向を明確に描けていなかった。春先に二度の写真展を開催したとき何度か質問されたことがある。「今後はどのような方向の写真を撮ってゆくのか?」と。僕としてはただがむしゃらに写真集の出版に向けて撮影をやってきただけだったので、お恥ずかしい話、写真集出版後の展開について、具体的なビジョンを描けていなかった。その揺り返しが強烈に襲って来たのが今年の夏だったと思っている。
 
 しかし、その夏を通過し、僕はいま、ある程度具体的な撮影プランを持っている。それはもう少ししたら具体的な動きとしてオープンにし、活動を始めるのだが、いまはまだ自分の中で暖めている段階。そういった意味でもこの時期に必要な本は読んでおこうと思っている。

 と、前置きがやたら長くなったのだが、僕が突然「マネするマーケティング」を手にとったのにはキッカケがある。マネということをもう一度良く確認してみようと思ったのだ。岡本史郎氏は本の中に書いている。「ゼロから新しいものをつくる人なんていません。」と。しかしこうも書いています。「マネをするにも技術が必要なのです。」と。

 そう「マネをするにも技術が必要なのだ」と僕も思っている。僕だって色々なアイディアを色々なところから貰ってきてそれを自分の中で使っている。でもそのアイディアはできるだけ遠くから持ってくるように心がけている。自分と近いフィールドでうまく行っている人のアイディアを真似るのはアタマを使わなくて良いから楽チンだ。しかしそれは自殺行為に等しい。また世にそうした事例は溢れている。岡本史郎氏も本の中に書いている。「ある工務店が集客に成功したチラシに特定の色の紙を使っていたら、同じ色の紙を使う業者が現れた」と。「マネをするのもいいけどサル並みではダメに決まっています」と。

 最近そうした「サル並の思考」に触れる機会があり、反面教師として、自分の中で「マネする」ということをもう一度良く点検してみようと思ったのだ。マネするマーケティングですが、いいこと書いてありますよ。
[PR]

by se-ji0038 | 2011-10-28 23:59 |

<< 屋久島―尾白明夫写真集    ジュエリー撮影 >>