人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Canon 5DmarkⅡ

Canon 5DmarkⅡ_b0178335_6431854.jpg 先日来、Canon5Dmark2をテストしている。NikonD700を使い慣れた身から見て、使い易い点、使いにくい点、いろいろある。

 良い点(僕から見てということです。あくまで個人的な感想)。

 これは5Dmark2に限ったことではないが、Canon機の背面のサブ電子ダイヤルは大きくて使い易い。そしてマルチコントローラーも使い易いと感じる。D700のマルチセレクターは形状的に押しづらいので、比較すると良く分かる。また露出補正もCanon機はシャッター半押しからメイン電子ダイヤルでダイレクトに動くので使い易いと感じる。D700は露出補正ボタン+メインコマンドダイヤルとなっているが、Nikonにスイッチしたとき最初は戸惑った。ただこれは慣れの問題もあり、現在は違和感なく使えている。あとリモコン端子がワンタッチで刺さるのはありがたい。Nikonはねじ込み式だがこれは最悪だ。本当に使いづらい。何とか改善して貰えないか?と思っている。

 良くない点(D700との比較で)。

 AF測距点の少なさ。5Dmark2は測距点が9点しかない。それもAPS-C時代のサイズを引きずっているので、中央に固まっている。アシストが6点あるので、中央の1点は強力だが、動き物の撮影には基本的にこの1点しか使えないカメラと思って良い。40Dを使っていたときもそうだったが、このクラスのCanon機で手持ち撮影すると、どうも日の丸構図になり易いが、これはカメラの性能に負うところが大きいと思う。D700を使い始めてハッキリとこのあたりは写真が変わった。僕の最近の写真の中には、5Dmark2のAFだったら撮れなかったものが確実に何点かある。
 
 多少なりとも我田引水的ではあるが、僕が5Dmark2を買わなかった大きな理由のひとつがAF測距点の少なさだ。この部分が初代5Dから改善されなかったことに失望したことで、Nikonへスイッチしたのだ(AFに頼るな!という意見もあるが、僕はAFを便利に使っています)。2110万画素のセンサーは魅力的だったけど、AFと防塵防滴機能について、明確な機能向上が認められなかったことが僕をD700へと走らせた。5Dmark2は2000万画素オーバーのセンサーと、動画機能の搭載が目玉だったため、カメラとしての基本スペックが初代からそれほどアップしなかったというのが僕の評価だったのだ(この文章には自分のD700へのスイッチを肯定したい意図が透けていますので、お含みおきください。だってレンズシステムを含めて全て変更するのは本当に大きな決断だったのです)。

 ところで、5Dmrk2の目玉だった動画機能について色々勉強している。動画の記録形式については規格がとてもややこしくてイマイチ理解できないのだが、5Dmark2は1920×1080のフルハイビジョンサイズでフレームレートは30fpsとなっている。ファームのアップで24fpsにも対応した。これは映画が24fpsで撮影されるため、それに対応したものと思う。映画の現場で5Dmark2は革命をおこした。

 フレームレートについて、「fps」と「p」の違いについてイマイチ理解できないのだが、色々なカメラのスペックを見るとファイル形式が「AVI」や「Quick Time」のものは「fps」の表記があり、「AVCHD規格」のものは「p」とか「i」の表記がある。色々な説明を読むと「AVCHD」は前後のフレームを参照しながら映像を圧縮しているらしいので、「AVI」や「Quick Time」はそういう圧縮をしていない素のままのデータなのだろう?というのが僕の理解。しかしこれ以外にビデオコーデックについて規格が出てくる。「Motion JPEG」と「MPEG4 AVC/H.264」がある。「Motion JPEG」はそれこそ素のままのデータで「MPEG4 AVC/H.264」はまた違う場面での圧縮形式らしい。ややこしい。

 つまり最初に録画モードがあり、1920×1080の(Full HD)の中に「Motion JPEG(AVI)フレームレートとして(30fps)と(24fps)」があり、「MPEG4 AVC/H.264(Quick Time)フレームレートとして(30fps)と(24fps)、(AVCHD)フレームレートとして(30p)と(60i)」などがある。うーんややこしい。

 いずれにせよ実用の素材としてみた場合、AVCHD規格は圧縮率が高く後処理に向かないのだと聞いた。そういう意味で5Dmark2はエポクメイキングなマシンだったことは確か。

 追記
 
 Canon7Dの項目を見ると「MPEG4 AVC/H.264(Quick Time)フレームレートとして(29.97p)」となっている。「p」というのはAVCHDだから使われる訳ではないようだ。まだまだ勉強が足りませんな。

 追記の追記
 
 そもそも「fps」と「p」を比較することじたいナンセンスだと気がついた。別のものでした。「fps」は1秒間に何フレームか?という表記で、「p」はプログレッシブ、「i」はインターレスの意味です。「p」が1秒間に何フレームのプログレッシブ画像を入れているか、あるいは「i」が1秒間に何フレームのインタレース画像を入れているか?という意味で、混同してややこしくしていました。統一した書き方をしてくれると良いのですが、ほんとうにややこしいです。

by se-ji0038 | 2011-06-14 23:59 | カメラ

<< 動画の撮影モードについて    LUMIX DMC-GF3 >>