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日本100景 2号

日本100景 2号_b0178335_5414843.jpg 先月お仕事させていだだいた、ディアゴスティーニ・ジャパン社の「週間日本100景 2号」の献本が手許に届いた。編集の方に「縄文杉とヤクシカ」の写真を気に入っていただき、電話インタビューなども受けて小さなコラムも掲載して貰った。

 友人が版元で働いていたらしく、僕の写真をみつけてそのことをメールで知らせて来てくれた。世の中狭いものだと思った。

日本100景 2号_b0178335_5455417.jpg 同じ号に、ふるさと長野県の安曇野が紹介されていた。穂高町にある大王わさび農場脇にある、黒澤明監督の「夢」で使われた水車小屋と蓼川を撮ったものだ。

 僕にとっては馴染みの場所なのだが、その写真には僕の見たことのない蓼川が写っていた。1年のうちでも恐らく数日と思われる、その風景が最も光り輝く瞬間を切り取ったものだった。あの場所が、このように輝く瞬間というのを僕は見たことが無かった。思わずタメ息が漏れた。写真のクレジットを見ると「Ph上條光水」になっていた。「なるほど」と納得した。

 上條光水氏は地元安曇野の写真家で、これまでに長く粘り強く故郷の地を「水」をテーマに取材されている。誰もが知っている蓼川のあの風景を、このように切り取る為には、それだけの取材時間の積み重ねが必要だったのだ。風景写真は本当に奥が深いと思った。

by se-ji0038 | 2010-07-18 23:59 | 日々

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