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FTTH

 ソフトバンクの孫さんがTwitterを使って「光の道」を啓蒙している。5年後を目処に、国内に張られているメタル線をすべて光ファイバに替えるというものだ。

 離島などは衛星通信を併用することもあるが、基本的に日本全国、全世帯に光ファイバーを引き込む。こうすることで地域間のインフラ格差を無くし、教育現場や医療現場にiPadのような電子端末を配布し、アプリをクラウド化することにより、コスト削減と国としての国際競争力アップを狙おうというものだ。

 国内の全世帯に光ファイバーを引き込むという話、そういえばとこかで聞いたことがあると思ったのだが、今から10年以上前に提唱されていた、FTTH というものを思い出した。

 Fiber To The Home(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)は当時国の施策として総務省が主導で提唱していたと記憶している。確か2010年までに国内全世帯への光ファイバーの敷設を目指すというものだった。そういえば、今年って2010年だけど...

 当時国はINSを推し進めていた。世界の潮流を見れば、ADSL がその優位性を発揮しているのは誰の目にもあきらかだったのに、国は例によって方向転換できずにINSにこだわった。そうした流れを変えたのが、「東京めたりっく」によるADSLサービスの開始だった。

 しかし「東京めたりっく」は既得権による様々な障壁にぶつかり経営に行き詰る。そしてついにその事業をソフトバンクに譲渡した。ソフトバンクの通信サービスは、東京めたりっくの流れを汲むものなのだ。

 当時、孫正義 という人を評価するインタビュー記事のなかに、つぎのようなものがあった。「孫正義という人は、石橋を、たたいてたたいて、たたいて渡らない。でも渡ると決めたら全速力」。

 今回の「光の道」も孫さんが全速力ではじめたことなら、きっと実現の可能性大だと思っている。離島は特に情報格差が大きい。5年といわずに、もっと早く「光の道」が実現されないものかと、切に願っている。

by se-ji0038 | 2010-05-05 21:27 | web関係

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