Nikon F4

b0178335_450695.jpg 用事があってノマドカフェに立ち寄ったら棚にNikonF4が置いてあった。これはアキさんのカメラ。思わず手を延ばし、棚から下ろしてファインダーを覗いてみた。

 F4が発売されたのは1988年。当時僕は東京の広告写真務所でアシスタントをしていた。先輩のKさんが、F4のことを興奮して話していたのを思い出す。その後あたりまえになったが、F4はオートスロープを初めて搭載したカメラだった。それまでスロープはアシスタントの仕事だった。撮影するカメラマンに寄り添って、スムーズにスロープをこなすのは、アシスタントの腕でもあったのだ。それがカメラ単体でオート化された。物凄く画期的なことだったのだ。
 
 1988年というと今から22年も前のことになる。僕自身は20歳そこそこだった。そのころF4は確か20万円以上していた。20年前に20歳そこそこの若者にとっての20万円は天文学的数字だった。F4ははるか天上に輝くあこがれでしかなかった。そのあこがれが目の前にある。

 ファインダーを覗いた感じは、F3のそれに似ていた。F3からF4はAFの採用や、自動巻上げ機構の採用など、劇的にカメラとしてのメカが変化した。Canonも同時期にEOSシリーズを立ち上げ、それに伴ってマウント変更をしたが、Nikonは頑なにFマウントを守り続けた。このあたりがカメラメーカーとしての両社の思想の違いを描き出している。デジカメ時代になってFマウントを貫いたことが足枷になったとも言われたが、無事にFXフォーマットのカメラもFマウントで動いている。よかったよかった。

 アキさんは「使ってみますか?」と言ってくれた。借りて使ってみようかと思ったが、あこがれはあこがれとして記憶にとどめておいたほうが良いと思い直した。

 一方、実はあるテーマをフィルムで撮ってみたいという構想がある。先日もペンタ67を使ったが、やはりフイルムのカメラはデジカメとはまったく別のものだと再認識した。中古相場を覗くとフィルムのカメラは文字通り投売り状態だ。程度のいいのを1台みつけようか?と思っている。
 
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by se-ji0038 | 2010-03-07 04:49 | カメラ

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