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ブライダルロケ

ブライダルロケ_b0178335_613795.jpg 友人カップルがこの10月末に島を出る。そのタイミングに合わせて入籍もする。屋久島で結婚式はしないというので、せめてドレスを着て島内で前撮りをしようということになった。

 ドレスは島内在住の服飾作家「新井純」氏の作。カメラは僕。そのほか友人がみんな集まって、手作りのブライダルロケが行われた。

 ロケ地は3ヵ所。西部、愛子橋。自宅前玄関。西部は僕の提案。一箇所人物を立たせて写真を撮ってみたい場所があったのだ。愛子橋、自宅前玄関は友人カップルの希望。愛子橋は愛犬クロスケをいつも散歩させていたコース。愛子岳をバックにクロスケと三人の写真を撮ってほしいという希望。自宅玄関前もクロスケと一緒に。屋久島で一番思い出のある場所としてそこが選ばれた。

 新郎新婦の二人以外に、スタッフはカメラ入れて5人。2台の車に分乗して西部へ向かう。森の中に木漏れ日が入ってくる前の時間を狙ってある場所で撮影が行なわれた。屋久島らしい壮大な景色の場所でのロケ。良い写真が撮れた。

 そのまま愛子橋へ移動。クロスケも合流して三人での撮影。まさに散歩している風の絵をイメージしたのだが、クロスケが良く言うことを聞いてくれたので、これもうまく行った。朝方雲に隠れていた愛子岳もロケの間だけ姿を見せてくれた。半逆光になってしまうシュチエーションだったので、ハンディーストロボで日中シンクロを行なったがSB900は優秀。ほとんどオート撮影で結果はバッチリだった。

 昼食を挟み、最後に彼らの自宅に移動して玄関前での撮影。玄関は北裏なのだが、その脇にある建物の白い壁が巨大な白レフとなって太陽の光を反射し、理想的な光がそこに回って来ている。三人を立たせてまっすぐ視線を貰い最後のカットを撮った。満足できるカットが撮れた。

 友人カップルはその足で役場へ婚姻届を出しに行ったらしい。後でメールが届き、その事を知った。実質的に今日が彼らの結婚式みたいなものだった。

 結婚して暮らしてゆくと、本当に色々なことが起こると思う。何かあったら、今日撮った写真を開いて、愛子岳の毅然として立つ山容と、その上に広がる屋久島の青い空を思い出してほしい。それさえ思い出せれば、きっと何があっても大丈夫だと思うから。

by se-ji0038 | 2009-10-16 23:01 | 写真

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