PENTAX K-7

 PENTAXからK-7というデジタル一眼レフカメラが発表された。ニュースリリースを読んだ印象は、現行の他社機が先行している新機能を漏れなく積みました、というくらい、超機能満載のカメラだ。それでいて、店頭予想価格がボディーのみ13万円前後というから、これはお買い得感の強いカメラです。

 搭載された各種機能を見て、PENTAXというメーカーは、風景撮影をとても意識したカメラづくりをしているという印象を受ける。主として風景を撮影する僕が注目した機能に簡単に触れてみる。

1)ファインダー視野率100%
 これは風景撮影に限らないが、ファインダーで見た像がそのまま記録されるということは、カメラの機能としてとても重要だと僕は考える。特にカメラがデジタル化されて以降、WEBとの親和性が増したことにより、撮って出しの画像をそのままリサイズして使用するという機会が増えた。それ故、どこまで写っているのかをファインダーで確認できるということに、本当は拘りたいところなのだ。


2)ISO100-3200拡張6400
 カメラがデジタル化されたことによる一番大きな変化が、このISO感度を自由に変更出来るという部分だと思う。デジタル黎明期はISO800以上の高感度はノイズが酷く、風景撮影で使うのには少しためらいがあったが、最近は十分使えるところまで進化したと思う。従来三脚を必要としていた場面でも、手持ちで行けることはありがたい。常用で3200まで使えると表現の幅が広がる。実際のサンプルが出てくるのが楽しみである。


3)SRを利用した自動水平補正
 簡単に説明すると、三脚使用時を想定し、内蔵の電子水準器で手調整しきれない傾きを、手振れ補正機構「SR」を利用して微調整してくれるというもの。実際に使ってみないと分からないが、この機構には注目した。僕はD700で内蔵の電子水準器をとても便利に使っているのだが、一方電子水準器は精密過ぎて、調整に手間が掛かるとの悩みも抱えていた。この機構はその悩みを解決してくれそうだ。おそらくPENTAXの開発陣は他社の電子水準器を研究する過程で、同じ感想を持ったのではないか?と想像する。


4)防塵・防滴ボディー
 これは特に僕が屋久島で撮影しているから強く思うのかもしれないが、フィールドでは天候の急変により、カメラが濡れてしまうということがままある。カメラを壊してしまうかもしれない、との不安を抱えながら撮影を続行するのは心臓に悪い。また過去には実際に故障の憂き目にも遭っている。防塵・防滴も完璧はありえないと思うが、やはりその対策が成されているというのはとても心強い。

5)ライブビュー
 風景撮影において、僕はライブビューを多用する。これは三脚使用が前提だが、光学ファインダーで決めた構図を再度ライブビューにして液晶モニターで確認しなおすと、意外な発見をすることがある。光学ファインダーの見え方というのはとてもエモーショナルな要素が強いのだが、液晶モニターでの見え方には、そのエモーショナル感が割り引かれる、というのが僕の実感だ。だからライブビューを使うことにより、もう一度構図を客観的に突き放して点検しなおすことが出来る。その意味で僕はライブビュー機能を重要視している。K-7は92万ドットの3型液晶スクリーン搭載で、スペック的にも申し分ない。


 この他新機能としてHDR合成機能を内蔵したことも注目している。HDR合成機能は、今後当たり前の手法になって来ると思っている。こうした新機能が開発されることで表現の幅が広がることを僕は歓迎する立場だ。風景撮影の作品制作でHDRを使用したことは未だ無いが、店舗や施設の撮影では積極的に使用して、既に大きな効果を実感している。メーカーにはこのあたりの機能はどんどん研究して欲しいと思っている。

 ここまでつらつらと書いたが、K-7に関して、後は実機に触ってカメラの反応など、フィーリングが良ければ、機能的には本当に申し分ない。屋久島だと、気軽に実機に触れないというのが、一つ大きな悩みの種ではある。だから、先般大阪へ行った折、ある量販店で端から展示してある実機に触りまくって来たのだが、僕にとっては至福の時間でした(笑
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by se-ji0038 | 2009-05-22 06:34 | カメラ

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