<   2011年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧

動画撮影メモ

 5Dmark2を使って動画撮影を行ってみて、僕なりに感じたことをメモとして書いておこうと思う。

 まず1眼動画は基本手持ちが難しいということ。もし手持ち撮影を行うならスティディカムなどの機材が必要になると感じた。ISのついたレンズはISが効くようだが、手持ちのブレをISでは吸収し切れない。

 また背面液晶でピントを追い込むのも基本的に難しい。三脚に固定して拡大ピントを利用した後、録画スタートという使い方ならOkだが、色々試した結果、三脚使用のときでも、光学ファインダーからAF測距点を利用してピント位置を確定してからライブビュー→録画スタートという手順の方が機動力があって良いと感じた。それ故、背面液晶にモニタールーペを取り付けると光学ファインダーを覗けないというデメリットがあって、使用を止めてしまった。

 また5Dmark2の背面液晶は野外でも高輝度で見やすいことと、自動明るさ調整の機能があるので、モニタールーペが無くても背面液晶の画像は十分見ることができる。

 しかし、一月半ほど使ってみて、一番の問題はピントだと感じた。固定風景を撮影するには問題にならないが、僕は風景に動物を絡めた動画を撮っている。LVスタートしてしまうと光学ファインダーは効かないし、録画スタートすると拡大ピントも効かない。また撮影後の動画は背面液晶では拡大してピント確認することもできないのだ。次世代機がどこまでコントラストAFを実用化してくるのか?使い勝手の面ではこのあたりがポイントになるような気がしている。
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by se-ji0038 | 2011-07-31 05:34 | カメラ

決定的瞬間

 先日、宮嶋茂樹さんがTVのインタビュー番組に出ていた。「Right time Right place」というキーワードが出てきた。

 写真というのは、その時その場所にいることができれば、半分以上撮れたも同然。勿論撮影技術とか、機材の問題はあるが、それ以上に、どのようにして その時その場所にいるのか?の方が重要、というお話。

 いちいち「ウンウン」と頷いた。僕もまったく同じ意見である。その時その場所、「Right time Right place」、その場面に立会い、適切な機材で適切な技術を駆使して「決定的瞬間」というものは生まれる。しかし、どんなに機材が良かろうが、技術が高かろうが、その場面に立ち会うことが無ければ「その瞬間」を撮ることはできない。僕も優先順位の最高位は「いかにして風景と出合うか?」だと考えている。

 機材がどうとか、アングルがどうとかはその先の話だと思っております。
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by se-ji0038 | 2011-07-30 10:13 | 写真

二兎を追うもの

 デジタル1眼レフで動画が撮れるようになったときはびっくりした。最初はNikonD90がDムービーとして機能を実装した。2008年秋の発売だった。仕様としては1280×720/24fpsで最長5分というもので未だオマケ程度の機能だった。

 しかしその後を追いかけるようにしてCanonから5Dmark2が発売された。1920×1080/30fps(24fps)で最長約12分の撮影が可能だった。このカメラの登場により、ムービーの現場は変わった。実際に5Dmark2だけで撮影された劇場用映画というのが世の中に出てきた。デジ1は写真も動画撮れる時代になったのだ。

 ちょっと必要があって、僕も6月後半から5Dmark2を使って写真を撮る傍ら、動画を撮っていた。基本的には写真の撮影に加えて、動画も抑えるというスタイルだったが、実際に撮ってみると、そんなに都合良くは行かなかった。写真は写真、動画は動画でまったく別のもの。撮るときの意識も違うし、撮影に向いた被写体も違う。結局のところ、二兎を追うもの ということなってしまうので、写真は写真、動画は動画で頭を切り替えて撮影に望んでいる。

 そして気がつくと、最近は動画比率が高く、写真を取りこぼしている。これでは本末転倒なので、今後この二分野にどのように取り組んで行くのか?最近色々悩んでいる。

 
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by se-ji0038 | 2011-07-26 11:00 | カメラ

またひとつ

b0178335_5592246.jpg 渓流の中にある、苔むした岩に着生したヤクシマショウマがそろそろ咲く頃なので、様子を見に行ってがっかりした。岩の表面を覆っていた緑色の苔はごそりと剥ぎ取られ、痛々しくも岩の地肌が露出していた。当然そこにあったヤクシマショウマも無い。

 淀川の緩やかな流れの中にポッカリと浮かぶように頭を出した岩が、瑞々しい緑の苔に覆われ、そこに着生したヤクシマショウマが白い可憐な花を咲かせる風景は何とも言えず美しかった。しかし、その風景も失われてしまった。永遠に。

 この岩は、三好和義さんの世界遺産・屋久島の撮り方 (ショトルトラベル)のP69でも紹介されている。本の出版が2001年なので、ヤクシマショウマはそれ以前からそこに着生していたものと思われる。つまり10年ほどの間、その風景はそこにあったのだが、それは今、もぎ取られ、失われてしまった。

 昨年は、淀川鉄橋の基部が流されるほどの大水が出た。確認してはいないが、おそらくそのときに流されたのだろうと推測している。雨の島の風景は儚い。いつまでも、いつまでもその風景がそこにあり続ける訳ではないのだ。そういう意味で、風景を写真に撮り、記録に残すという行為は意味のあることなのかもしれない。

 僕の写真集には、主として僕が屋久島に移り住んだ2007年からの屋久島の風景が記録されている。この苔むした岩と可憐なヤクシマショウマの花も、移住したからこそ、ベストの時期に撮影している。その写真はP29に収録した。いまは失われてしまったその記憶を、機会があったら、本を手にとって確認してみて貰いたい。

 しかし、と思う。写真集の中に収録した風景のうち、既に6カットが物理的に撮影不可能になってしまった。風景は日々変化している。風景との出合いは一期一会なのだ。またひとつ馴染みの風景が失われてしまったのを目の当たりにし、改めてそれを確認した。

 写真集はこちらですサイン本でよろしければこちらまで。サインなしもあります。
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by se-ji0038 | 2011-07-25 05:58 | 日々

暗闇の登山道

 ここのところ連泊で撮影に出掛けていた。日没、朝日がテーマだったので、ポイントで撮影を終えると暗闇の登山道をヘッドランプの明かりを頼りに山小屋まで帰り、そこで一晩過ごして、また早朝に暗闇の登山道をポイントへ向けて歩くということを繰り返していた。

 屋久島の山中に熊など危険な生き物はいない。けど、人里離れた山中の、真っ暗な登山道をたった一人でヘッドランプの明かりだけを頼りに歩くというのは、まぁ、あまり気持ちの良いものではない。茂みの中でガサゴソと音がするので、照らしてみると、ヤクシカの目玉が二つ並んで青白く光っている。見慣れた光景ではあるが、その度、「ドキリ」とする。

 その一方、こうしたことを何日か続けていると、だんだんと体が夜の森の気配に慣れてくる。流れる水の音、梢を吹き抜ける風の音。カラスバトの低い鳴き声。ヤクシカの警戒音。そんなものが段々と日常になってゆく。そうしたものが何かの臨界点を超えたころ、ポコッと写真が撮れたりする。いままではそうだった。

 ところが最近、体が暗闇になかなか慣れてくれない。暗闇と体の間に乖離の層があり、その何ミリという隔たりがどうしても埋まらないのだ。そんな訳で、このごろはどうも納得のゆく風景に出合えないでいる。何が原因だろうか?と考えているのだが、答えは見えて来ない。山小屋の連泊で体も疲れたので、久々に家に帰り、家の布団で寝た。

 人里の日常に戻り、こうしてブログに向き合っているのだが、暗闇の登山道を思考の中心で反芻しながら、風景にどのように向き合ってゆこうか、その方策を探りあぐねている。なんだろうか?屋久島に住んで屋久島を撮り始めて5年目。自分の中で何か新しいことを求め始めているのかもしれない。

 メモ

 建築家 安藤忠雄を読み始めた。P51に次のように書かれていた。

 抽象的な言葉として知っていることと、
 それを実体験として知っていることでは、
 同じ知識でも、
 その深さは全く異なる。
 初の海外旅行、私は生まれて初めて、
 地平線と水平線を見た。
 地球の姿を体得する感動があった。

 心に引っ掛かったので、メモしておく。
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by se-ji0038 | 2011-07-24 06:34 | 日々

台風通過

 一時は予想中心気圧910hPaとかあって警戒した台風6号ですが、我が家では特に目立った被害もなく、通過してくれたようです。停電も無かった。

 交通はそれなりに混乱しているようで、おそらく海も空も止まっているものと思います。3連休で16日に島入りした知り合いは、17日の1便で島を出たようです。でも正解だったかも。18日の海は全便欠航。空もほとんどが欠航したそうです。

 島内で足止めを食っている人が何人かいるようです。しかしそれも良い思いでになるのではないでしょうか?
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by se-ji0038 | 2011-07-19 06:04 | 日々

再会

 月を追いかけて永田まで。帰り際、機材を車に積み込んでいると永田のSさんとバッタリ。ほぼ1年振りの再会か?

 Sさんとは永田方面へ足繁く撮影に通うようになって顔見知りになり、色々と撮影のヒントを貰った。それは地元の人ならではの貴重な情報であり、そういったアドバイスに助けられて、僕は幾つかの傑作を撮ることができた。

 ロケで屋久島へ来ていたときには決して得られなかった情報を、住んだからこそ得られたことは大きかった。Sさんにはお礼に写真集を1冊差し上げた。写真集にはSさんと知り合っていなかったら撮れなかったというカットが3カットほど盛り込んである。
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by se-ji0038 | 2011-07-15 23:59 | 日々

カレンダー

 山と渓谷社より、2012年版のカレンダーが発売になります。

 タイトルは「屋久島COLOR」で、写真展に使ったものと同じです。このカレンダーの制作について、写真のセレクトから編集までほとんど出版社側にお任せだったのですが、唯一タイトルとその書体については希望を聞いて貰いました。

 サイズはB4変形見開き程度の大判カレンダーです。このくらい大きいと写真も見ごたえがあります。書店やAmazon、山と渓谷社のサイトには9月1日から並ぶようですが、屋久島内では7月中から展開できるよう準備してゆきます。

 このカレンダーに関して、本来は出版社の直営業で、僕が販売に係わることは無いのですが、せっかく作品集という形でカレンダーを作っていただきましたので、できるだけ多くの方に手にとって貰いたいので、僕もできることをしていこうと思っています。

 ところで、台風6号が来ますね。17日3時の予想中心気圧は910hPaになっています。ちょっとデカイやつが来ますね。大丈夫だろうか?
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by se-ji0038 | 2011-07-13 06:32 | カメラ

安定供給

 昨日、今日と平野は連続で停電しました。

 昨日は19時前後、まさにこれから夕食を始めるというタイミングで停電。仕方なく、ライトスタンドにヘッドランプを括り付けた照明の中で食事です。LEDの青白い光の中で食事を口に運びながら、山小屋で一人で食事しているのを思い出しました。

 本日は21時にイキナリ停電。もう寝るしかないのか?と思い、またまたヘッドランプの光で歯を磨いて布団に入りました。これもまた山小屋感満載です。

 3.11.以降、原子力発電について色々な問題が浮かび上がっています。僕が思う原子力発電の最大の問題は(事故は言うに及ばず)、放射性廃棄物の処理方法が確立されていないといことです。何万年という単位で放射能を出し続ける煮ても焼いても食えない厄介な放射性廃棄物。発電と引き換えに、問題先送りでそれらを子孫におしつけるやり方は、どう考えても利己的と言わざる得ない。

 その一方で、これまでの日本は電気が安定的に供給されて来たことも確かです。屋久島へ移り住むまで、停電なんてことをついぞ忘れていました。電気は当たり前にそこにあり、それが途切れるなんてことを想像していませんでした。しかし、屋久島に暮らして、こんなに頻繁に停電を経験すると、電気の安定供給ということの有難さを実感します。停電したらしたで、なんとかなるのですが、その一方で電気がいつもそこにあるというのは素晴らしいことだと思います。

 日本のエネルギー行政は、電力9社に独占的にそれを扱わせて来ました。そのことによる弊害がここに来て色々露呈していますが、一方そのことにより、電気が安定的に供給されて来たことも確かです。規制緩和により電力自由競争の時代という声も聞かれますが、規制緩和により色々なものが、特に地方など末端で切り捨てられてきたこれまでの歴史を見て、果たして電力を自由化して大丈夫か?という疑問も生じます。こうして停電が頻繁に起こる屋久島に暮らしていると、切実な問題として、安定供給ということを考えてしまいます。
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by se-ji0038 | 2011-07-12 23:59 | 日々

気が早い?

 ちょっと気が早いのですが、今年の漢字を予想してみました。

 「揺」

 ここまで色々なことが揺れている2011年です。ありとあらゆることが揺れて揺らいでいます。

 年の後半に向けて、何か違う流れが出てくるでしょうか?
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by se-ji0038 | 2011-07-11 19:03 | 日々