2008年 12月 14日 ( 1 )

出水のツル

b0178335_134076.jpg屋久島以外の写真が続きます。

 先日島の外へ出たおり、鹿児島県出水市に立ち寄った。目的はツルの撮影。出水平野には毎年多くのツルが越冬のため訪れる。もともとは、江戸時代に薩摩藩が財源確保のため行った干拓事業により干潟がつくられ、湿地帯を好むツルが集まるようになったのが始まりと伝わっている。

 出水のツルは1952年(昭和27年)に「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定され、当時の飛来数は263羽であった。その後の熱心な保護活動により、現在では毎年一万羽を超えるツルが飛来するようになった。12月13日の早朝、今期三度目の羽数調査が実施され、12,028羽が確認された(内訳はナベヅル10,383羽、マナヅル1,632羽、カナダヅル6羽、クロヅル5羽、ナベクロヅル1羽、ソデクロヅル1羽)。一万羽突破は十二期連続で、過去四番目の羽数という。

 しかし、このまま出水にツルの飛来が集中し続けることに対する危険も指摘されている。それが伝染病による種の絶滅(世界にいる5割のマナヅルが出水で越冬している)や農作物への被害などだ。多くのツルを呼ぶようになった出水だが、こうした課題も抱えている。それはとりもなおさず、日本全体が抱えている課題でもある。
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by se-ji0038 | 2008-12-14 13:03 | 日々