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ラッキーだったこと

 涸沢ヒュッテで同宿になって以来仲良くしていただいている山仲間のMさんから写真集の注文を貰った。彼は僕が忙しくしているのをブログなどで読みながら、「そろそろ落ち着いたころだろう」と思って注文を呉れたのだという。彼はそういう気遣いをする人だ。

 そして写真集の感想をメールに書き送って来て呉れた。そのひとつひとつを反芻しながら、この写真集は彼がメールに書いていたように「移住」したからこそつくることができたのだと再確認した。

 また彼はメールにこうも書いていた。「紙の手触りも良い」と。

 彼は仕事でカタログを作っているらしいのだが、震災以降紙が入手困難になり、使いたい紙が使えない状況が続いているらしい。そういえば、4月に上京したときお会いした雑誌編集者のKさんも、3月末に出した号は紙が手に入らず、一つの雑誌で後半だけ違う紙を使ったと話していた。

 僕の写真集が刷り上ったのは3月23日前後のことだった。震災直後は、まさに印刷、製本の真っ最中だった。今回ご縁があったのが京都の出版社さんで、印刷会社も京都市内であったことから、この写真集は直接震災の影響を受けなかった。これはほんとうにラッキーだったと思う。関東圏の出版社さんだったら、予定どおり本が出ていたかどうか分らない。

 写真集はAmazonでも買えます。サイン本でよろしければこちらまで。サインなしもあります。 

by se-ji0038 | 2011-06-29 23:59 |

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