本田健さんの本、40代に続いて、
30代にしておきたい17のこと も読んでみました。
似通ったことも書いていあるのですが、ご本人が30代をリアルに通過した直後に書かれたようで、よりリアリティーのある内容だと思いました。本の中身から何を受け取るか?というのはその人の体験によって変わってくると思うのですが、年上のメンターから教えを乞うという関連で、子育ての終わった世代の後悔として最も多かったのが、「子供との時間をもっとつくっておけば良かった」という部分が僕には一番響きました。
本田健さんはそうしたメンターのからの教えを踏まえ、育児セミリタイアをしています。4年ほどの間、ビジネスをストップして育児に専念する期間を設けたらしいですが、この点を自分自身に置き換えてみると、屋久島に暮らしたということと、自営業をしているということで、おそらく20代に就いていた職業(企業のサラリーマン)をあのまま継続していたら得られなかったであろう時間を、子育てに充てられたと思います。
特に長女が生まれたあとは、目標にしていた写真集の出版も無事に済んで屋久島の撮影が一段落していたので、彼女にべったりの時間がありました。出産にも立ち会いましたし、実家に戻って両親も交えてじっくりと子育てに向き合った時間です。本田さんのように意図して育児セミリタイアをした訳では無かったのですが、結果として僕も育児セミリタイアもどきの生活に入り込んでおり、それはいま振り返ってみると宝物のような時間でした。ラッキーだったと思います。
しかし、長女も昨年の終わりには4歳になり、本当に手のかかる子育て期間は終わりが見えてきたと思っています(長男は2歳なのでいまが一番手がかかりますが)。僕自身もそろそろいまの場所の居心地が悪くなってきたので(長男には申し訳ないのですが)、いままで子育てに割いてきたエネルギーの多くを自分の活動に振り分けようと考えています。
こんな風に本田さんの本を読み始めたのもその一環です。僕が自分のビジョンに明確にコミットして成果を創っていたときは、こうした啓発系のビジネス書などを読みまくっていました。屋久島移住後、直近の8年間はその手の本をほとんど手にとらなかったのですが、何年かは過去の資産で食いつないでいる状況だったと思います。でもその資産ももう使い切りました。そろそろ再始動するにあたり、過去の勝ちパターンをなぞる意味でも、まずは良いと思う本を積極的に読んでみようと思っています。